3月7日に開催された「Cazqui's Brutal Orchestra LIVE 001 “幻紫蝶-ヴァイオリア-”」。
7人体制のCazqui's Brutal Orchestraの圧倒的な迫力と、満員の新宿BLAZE。
そこには、世にも美しき混沌が存在した。
今回は、ライブ直後のCazquiを直撃。今の思いを聞いてみた。
ーー「Cazqui's Brutal Orchestra LIVE 001 “幻紫蝶-ヴァイオリア-”」が終了しました! まずは、ライブ終了直後の今の感想からお聞かせください。
Cazqui:ぼくとしては、Cazqui's Brutal Orchestra(以下:CBO)の今後がとても楽しみになるライブでした。
もちろん、非常に良かったと思う点、改善していきたいと思う点など、それぞれたくさん思い浮かびますが、なによりも自分自身がそうやって「次」のことを考える活力を抱けている状態を、とてもありがたく感じます。
そして、それはあらゆる人々の支えあってのことです。
クルー、スタッフ、そして、ご来場いただいた皆さん、CBOを気にかけてくれて下さっているすべての方々に、この場を借りてお礼を申し上げたいと思います。ありがとうございます。
ーー今回は、7人体制での初ライブでもありました。このことも色々と聞かせていただこうと思ってますが、、、とにかくすごい迫力でしたね!
Cazqui:ひとまず語彙力ブレイクダウン気味で要約しますと、
なんか、ぼくは演者のひとりなんですけどね、めっちゃカンドーしたし、ちょーたのしかったです!(o。q°o)
ーーどこを見ても派手なパフォーマンスが展開されていて圧倒されましたし、音楽的にもCBOの更なる奥行きを感じました。
Cazqui:公演タイトルとなっている「幻紫蝶-ヴァイオリア-」のデモを作った時(2021年6月)から、弓代星空さんがあのイントロフレーズを奏で、Velladonさんがシーケンスを走らせながらターンテーブルを操作して、リアルタイムでスクラッチを入れていく。
こういったヴィジョンが、最初から存在していました。
とはいえ、当時まだゆみかなさんとヴェラ様は「幻紫蝶-ヴァイオリア-」という楽曲はもちろん、ぼくの好き勝手な妄想ヴィジョンなど知る由もなかったですし、Brutal Orchestraに招致しようとしているクルーの活動方針、スケジュール、ミュージシャンとしてのマインド、それぞれの相性が合致するかどうかなど、現実的な課題をクリアしなければ、とうてい実現し得ぬ絵空事だったわけです。
で、自分の立場上、7人で入った最初のリハの時は、細かな流れだとか、ショーを作ることに必死で、そんな経緯を振り返る余裕は全くなかったんですけども。
ライブ中、「幻紫蝶-ヴァイオリア-」を演奏している時、上手からメンバー全体を横目で見て気付いたんです。
このビジョンが実現したら絶対にカッコいい、そんな風に思い描いてきたバンドが、今この瞬間、実態を伴い、具現化しているじゃないか、と。
しかも、目の前に人が大勢いるじゃないか、と。
あの時はなんだか、観客の一人となったような気分でした。
ーーそれはすごい感覚ですね!見てるこちらも「幻紫蝶-ヴァイオリア-」からラストに向かうあの流れの時、ライブがさらにパッと華やかに開いたように感じたんですよ。あの時、Cazquiさんから客席はどんな風に見えていましたか?
Cazqui:これはさっきの回答と近い理由なのですが、「幻紫蝶-ヴァイオリア-」から続く本編ラスト「THE FANATIC DANCERS」はライブの客席とセットで完成する構造になってまして、その時の風景に「やっぱみなさんさすが分かってますね〜〜〜(o。q°o)b」とグッと来ました。
ーー今回初めてライブでご一緒した弓代星空さんとVelladonさん。このライブではお二人の魅力も存分に感じることができました。このライブをやってみたからこそ、改めておふたりのことをCazquiさんからお伺いしたいと思っています。
Cazqui:まず弓代さんは、ヴァイオリンの演奏技術はもちろんなのですが、楽曲に差し込むちょっとしたアドリブのセンスも素晴らしいです。
CBOの楽曲の根幹となっているメロディの響きを崩すことなく、より引き立たせ、すばらしい彩りを与えてくれます。
その能力は、彼がAURORIZEにおけるフロントマン、つまりボーカリストでもある、という点にも起因しているのではないかと。
彼の多彩っぷりはステージパフォーマンスにおいてもいかんなく発揮され、タイミングに応じてステージを牽引していくことも、補佐することも出来る、類稀なる存在です。
ちなみに、ぼくは当マガジンや過去のブログ記事において「われわれの音はエクストリーム すぎて○○(施設名)は爆発してしまうだろう」と、"仮に曝発しちゃっても、わざとじゃないヨ!(o。q<o)★"感を醸し出す構文を用いています。
一方、ゆみかなさんはリハ2日目にインスタで「新宿BLAZEぶっ壊そう宜しく」とファンに向けて具体的な犯行を教唆したのち、3日目は「新宿BLAZE破壊します」と直球で犯行予告を行なっていました。ぼくはマジでシビれました。
今後、Cazquiと弓代星空の合体技、言うなればデュオ魔法を増やしていったら、どんなボスにも勝てる気がしています。
というわけでオラたち、もっと強ぇやつと戦いてぇ!ワクワクすっぞ!🎸(o。q°o)🎻
あ、4月26日はAURORIZEの無料ライブにゲスト出演させていただきます。チェケラです。
ーーそして、Velladonさんもかなり魅力的な音楽家ですね。
Cazqui:ライブにご来場いただいた方には「あらゆる楽器を取り扱う超人」であることが伝わったと思いますが、加えて、当マガジン記事「Velladon、登場。」をご覧いただければ彼の人となりもご理解いただけるかと。
とても誠実で優しく、なおかつ、内に秘めたるマインドが3000度くらいの熱量を誇るミュージシャンです。
実はライブまでの4日間ぐらい、ずっと彼と一緒に寝泊まりしてまして。
(...とか言うと、なんだか赤裸々な告白っぽく感じさせてしまいますが、それは彼が美人さんだからであり、何もやましいことはしてません!)
連日リハが続いているし、ヴェラ様は寝てて大丈夫ですよ、と言っているのに、「Re:nostalgia」前に披露してくれたソロセクションを洗練させるべく徹夜したり、3月7日のライブをより良いものにすべく全力で向き合ってくれる姿を、自分は誰よりも近くで見ていました。
ブルータル・オーケストラの名を冠したこのプロジェクトにおいて、彼のようなミュージシャンと共にあのステージを作り上げたことを、ぼくは誇りに思っています。
ーーそんなお二人が加わったCBOは、リハーサルや楽屋の雰囲気もいつもに増して楽しそうでしたね。
Cazqui:CBOはステージにおいてひたすら「Cazqui's Brutal Orchestraのクルー」という役柄をきっちりこなしていくスタイルで、自分自身もまた同様です。
でも、楽屋におけるクルーの魅力を伝えたら、彼らをより好きになるひとが沢山いると思うので、ライブ以外の場であの空気感をお届けする機会もあれば良いなぁ、などと思ったりします。
特にぼくは架神くんのボケに対するBoogieくんのオーバーキル気味なツッコミとかがすきで。CoCo壱のカレーとか、赤から鍋で例えると10辛くらいあります。ぼくは辛党なのです。
ーーいつも笑いが絶えないこと、そして、それぞれが大切にしてるものを、お互いにしっかり大切にしているのも素晴らしいなと感じています。
では最後に、今後CBOはどういったことを考えていますか?
Cazqui:色々スタッフと話し合いながら進めてるので、また追って!って感じですが、とりあえずいま我々もライブがしたいしファンの方もライブが見たいと思うので、ライブをやれたらWIN-WINだと思いますね。どうよ!?(o。q°o)
Cazqui's Brutal Orchestra LIVE 001 “幻紫蝶-ヴァイオリア-”
2023.3.7 新宿BLAZE SET LIST
SE: NOCTURNE
M1 THE BUTTON EYES
M2 DEBRIS
M3 THE HEAVEN'S OPEN
M4 退廃のエルドラド
〜Velladonソロ
M5 RE:NOSTALGIA
M6 光葬
M7 CLEARLANCE
〜弓代星空ソロ
M8 幻紫蝶-ヴァイオリア-
M9 THE FANATIC DANCERS
(ENCORE)
En1 AQUALIUM
En2 造花のレヴィアータ
En3 The rupture of a blood vessel
En4 OSWALD
En5 THE BUTTON EYES
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