Velladon、登場。

3月7日に開催されるCazqui's Brutal Orchestra LIVE 001 “幻紫蝶-ヴァイオリア-”まであと2日。もうまもなくです!

今回はリハーサル真っ最中のスタジオでVelladonさんに直撃インタビュー!

「CAGE*」初登場となるVelladonさんの今の思いとは。

ーーCazqui's Brutal Orchestra LIVE 001 “幻紫蝶-ヴァイオリア-” 直前となりました!今回はVelladonさんにWEBマガジン「CAGE*」に初登場していただいております。まずは、ライブ直前の今の心境を伺わせてください。


Velladon:まずは、見に来てくださる皆さんに最高の瞬間を届け続けたい、そんな気持ちでいっぱいです。チケットを手に入れてくださった皆さん、ありがとうございます。

個人的な気持ちとしては、数年来の付き合いで特別な思い入れのある仲間のCazquiくんとの念願の初ライブなので、嬉しい胸懐に溢れています。

今回のライブは、彼にとっての集大成でもあり、そしてこれからの大きな躍進の始まりとなる大切なステージですよね。

そんな人生の一大事の日に、マニピュレーター兼キーボーディストとしてぼくをクルーに選んでくれたことを誉れ高く思っています。

そんな私的な感傷もありながら、Cazquiくんをこれまでずっと応援し続けていたファンの皆さん、スタッフの皆さんからの心地よい気負いもとくと感じています。

まだ本番前なのにしみじみとしちゃダメですけどね(笑)。

同じステージに立って、同じ空気を吸って、同じ汗をかいて、同じ涙と血を流す。

その末に全力を出し切って、この素晴らしい記念日に美しい花を添える。

そのことに集中したいと思います。


ーー7人でのCBOのライブは初となるんですが、他のオーケストラクルーの皆さんとお会いするのは「THE BUTTON EYES」のMV撮影以来ですか?


Velladon:オーケストラの団長であるCazquiくんとはLINEをしたり、電話でバカ話をして笑ったりしていたのですが、クルーのみんなと会うのは撮影以来です。

撮影以降、みんなのそれぞれの活動や音楽を掘り下げて分析することで、その努力や才能を再認識しました。

演奏力や作曲能力といったミュージシャンとしての凄さだけではありません。

ライブを生業とする実力派のミュージシャンにとってまだまだ厳しい時代であるにもかかわらず、めげずに渾身の作品を頻発していたり、精力的なライブを行っていたり、精神的な強さにも心を揺さぶられるものがありました。

なかでもDEXCOREとJILUKAは連日Twitterでトレンド入りしていたり、弓代さんは殆ど毎日超技巧の演奏動画をアップしていたりと、彼らの目覚ましい活躍を見ることで、同じクルーとしてとても誇らしい気持ちになりました。


ーーリハーサルも真っ最中とのことで。みんなで音を合わた感触はいかがですか?


Velladon:CBOは本当にミュージックモンスターしかいない・・・という印象です。CBOの楽曲はものすごく複雑で・・・やたらと難しいんです。

覚えるのも一苦労です。

それでも皆さん涼しい顔してやってのけてしまうので、ちょっと戦慄しました(笑)。

対応力、アレンジ力の高さが素晴らしいのはもちろんなのですが、皆さん本当に音楽を楽しんでいるのが素晴らしいですね。

Cazquiくんの統率力も抜きん出ていて、とにかく頼もしいリーダーだな、と思いました。

最高のバンドですよ!


ーーそんなオーケストラクルーの中で、ご自分をどんな立ち位置、キャラクターだと思いますか?


Velladon:ぼくはヴィジュアル系のシーンで活動していたミュージシャンではなく、CBOの中では異色のキャリアを持っていることを自覚しているので、そういった「外からの空気」のようなものを期待されている、と感じています。

CBOが求めるVelladonを全うしたいですね。

年齢でいうと長老的なポジションでしょうか…(笑)


ーーいやいや、長老だなんて。年齢なんて誰も感じてないくらい、クルーが一体となってるように見えてますよ。で、ちょっと話は変わってしまうんですが、Velladonさんが以前、SNSで「Velladonがヴィジュアル系バンドマンとなったのです」とおっしゃってたんですが、そのお言葉がなんだかすごく印象に残っていて、心地よく思ったりもしてたんですよ。あのお言葉に強い意気込みを感じて。


Velladon:あれには、ギア・チェンジのような意気込みを込めていました。

90年代〜00年代にティーンエイジャーだった少年少女のほとんどが、ヴィジュアル系に触れてその洗礼を受けていたわけじゃないですか。

X、LUNA SEA、Janne Da Arc、DIR EN GREY、MALICE MIZER、cali≠gari、La'cryma Christi、CASCADE...。

ぼくも例に漏れず、海外のロックや実験的な音楽と並行してヴィジュアル系を聴いて10代を過ごしてきたんです。

ジャンル自体が体系化していると、表現も自然と海外の音楽の焼き直しになってしまうことが多かったのですが、ヴィジュアル系はその中でも音楽自体が日本独特の…要するに代替不可なユニークなものが多くて好きでした。

ヴィジュアル系はぼくの音楽的な原風景やルーツのひとつとして鎮座しているんです。

それにもかかわらず、これまでヴィジュアル系バンドマンとして活動してきたことがなかったので、今一度自分のことをきちんと見つめ直す必要があるな、と日頃から感じていました。

そんな中、Cazquiくんから声をかけてもらってCBOのクルーになったことで、パズルのピースが埋まった、と感じました。

自分の音楽観をつくってくれたヴィジュアル系シーンに少しでも恩返し出来たらいいな…と、ギアチェンジの気合いの一言でした!


ーーCBOがVelladonさんの音楽観のパズルのピースがハマるものになったなんて、Cazquiさんもかなり喜ぶと思いますよ!Velladonさんにとっても、このライブが大きなものになったら素敵だなと思っています。観る側としても、ライブがさらに楽しみになりました!

ここで、すごく初歩的な質問になってしまうんですが、マニピュレーターさんってステージではどんなことをするんですか?


Velladon:マニピュレーターは、シンセサイザーやダンスビート、効果音等の電子音楽的な要素のある音をコンピュータや電子楽器で制御するパートです。

耳を澄ますと聴こえる音だったり、ときにはメインのサウンドになったり、またあるときにはバンドサウンドの添え物になっていたり、ダンスビートでフロアを揺らしたり、ノイズで楽曲の攻撃性を増幅したり…。生の楽器と同じように、電子音もCBOの世界観を彩るとても重要な要素です。

ステージ上でCBOクルーとアイコンタクトを取ったり同じ空気を感じたりしながらプログラミングを行うことで、より生々しくリアルな感覚と表現をフロアに届けることが出来るようになります。


ーーなるほど!今回は音楽亭にも奥行きが広がったライブになりそうですね!!

それでは最後になりますが、これを読んでくれている皆さんにメッセージをお願いします!


Velladon:会場に来られる方は7人フル編成のCBO、ご期待ください!

今回来られない方も、CBOのこれからをお楽しみに。

皆さん、どうぞよろしくお願いします!

【公演概要】

Cazqui's Brutal Orchestra LIVE 001 “幻紫蝶-ヴァイオリア-”

日時:2023年3月7日(火)

開場/開演:18:00/19:00

会場:新宿BLAZE

チケット料金:無料

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