2022年も残すところあと少し。
前回のインタビューで提案したアレ、早くも実行。
Cazquiに50の質問を用意しました。
順序なんて関係なくどんどん投げられる質問に答えてもらってます。
今回は「Cazqui 50 questions」前編をお送りいたします。
Q1. 好きな言葉はありますか?
"ケレン味"です。ぼくが何かを創るとき、とても大事にしていて、欠かしたくない要素です。
Q2. 嫌いな言葉はありますか?
木を見て森を語るような、主語デカ系の言説が苦手ですね。
例えば、この血液型はこういう性格!みたいな傾向はあるにせよ、あくまでみんな別の人ですし。
Q3. 好きな食べ物はありますか?
激辛系。
もちろんパスタならアラビアータが好きなわけですが、カルボナーラやミートソースにタバスコや激辛系調味料をちょい足しして食べるのもすき。
S&Bのトウガラシチューブをストックしてる!
Q4. 嫌いな食べ物はありますか?
特にありません。パサパサした食感のものはあまり好んで口にしない、くらいです。
Q5. 生活リズムはどんな感じですか?
今日は18時に起きました。そんな夜型の日もあれば朝の7時に起きる日もあります。
Q6. 1日の中で好きな時間帯はありますか?
独りでは遠い明日を夜明けのままで超えそうなことがわりと多いので、夜明け前です。
Q7. 男女問わずどんな人に惹かれますか?
うーん、他人というものをある程度、諦めているひとが付き合いやすいですよね。
自分は自分、他人は他人、どうにもならないときは、どうにもならない、と。
一般的な定義でいうと、いろいろ割り切ってて、ドライな人なのかもだけど。
Q8. どんな子供でしたか?
遊び相手に困ったことはないけど、塾があるから、放課後は全然遊べなかった。そういう記憶がけっこうあります。
Q9. 学生生活で記憶に残っていることはどんなことですか?
中学⇨学業そっちのけで好きな女の子と四六時中メールしてたか、ギターを練習してた記憶しかないです。
あと自分はギタリストになるってなんの根拠もなく確信してたので中間・期末テストは一夜漬けでした。でも、そういうとき絶対に「今やるべきでないこと」というか、その時で言えば、ギターの練習に没頭するクセがありました。今も、ギターを録らないといけないとき、曲を作らないといけないとき、糖質オフパスタを茹で始めます。あ、今と変わってないですね。
高校⇨音楽専門で、当時のぼくよりギター上手いひともいっぱいいたから、細かいテクニックより、派手さ、みたいなことばっかり考えてました。あ、今と変わってないですね。
LUNA SEAのコピバンやったとき、勢い余って流血したりしました。でもそれを面白がられて前身バンドのベースと出会ったりしたので、結果オーライ。
で、3年のときは、うるさい音楽をやるクラスの親玉みたいなポジションやってました。
スタジオミュージシャンの先生や、そっち志望のひとが多いとこだったんで、アウトサイダーって感じの浮いたポジションでしたが、毎度ライブはうちが一番盛り上がってたんじゃないかな。なんか、謎の賞状とかけっこうもらったし。
そんな変な学校にいた、変な奴だったんですけど、もっと変なやつがいっぱいいたので、ぼくは自分を「めっちゃマトモじゃん!ヨシ!」と認識して、そのまま大人になりました。
で、今年の頭にプチ同窓会みたいなのがあったのでみんなにこの話をしたら「いや昔からお前が一番変だろ」と言われてしまいました。ゆ、ゆるさない!
Q10. 自分の性格をどんなふうに分析していますか?
なんとなく、ぼくが思うように生きたり、したい格好をすると、望むとも望まずとも街の変わり者ポジションになるわけですが、別にそこまでファンキーな家庭に生まれたひとじゃないので、街の変わり者がたのしく生きていくには社会性を代替する"免罪符"みたいなものが必要なのだ~っていう呪いというか、強い思い込みがあったような。でもその呪いのおかげでCazquiが生まれたので結果オーライ。ギター手に取ったのも、バンドやったのも、多分、今思うと全部それです。
ほら、昔からぼくの曲もウギャアアアとかズゴォォォンみたいな音がたくさん入って、混沌としてるようで、必ずサビはリフレインするし、なんだかんだ王道ポップスの秩序の中にあるというか。何かとアレな要素を薄める気は一切ないんですけど、社会性っぽいナニかに変換すること自体は苦じゃないし、むしろそこに楽しさすら覚えるタイプなので、その気質で市民権を得てるタイプなんじゃないかと。
だからまぁ、ぼくに限らずよくある、あのアーティストの音楽は好き!でも、人間性が無理!って言うリスナーの気持ちってぜんぜん分かるし、変じゃないと思うんだけど、っていうか変なのはこっちなんだけど、たぶんこの性格=あの曲調なんだよなあ~ごめん(笑)ってのはよく思う。
….あ、逆に、どんな印象ですか?(笑)
Q11. 初めて買った音源は?
篠原涼子さんの「愛しさと切なさと心強さと」です。
Q12. 初めて行ったライブは?
Eric Clapton!バンドって括りだと2005年のMEGADETH来日公演。
後者のライブで、開演時間になったら幕がいきなり落ちて、女性アナウンスが入る曲(Blackmail the Universe)が始まった。それがめっちゃカッコよかったんですよね。
多分、そのせいでぼくはイントロに女性アナウンスを入れがちなんだと思います。15歳のときの感動を誰かに共有したいんでしょうねー。
Q13. 自分が初めてやったライブはいつ、どこでやったものですか?
14歳の時、中学の音楽室。クラスの授業だったか、学校全体のイベントだったか、もう覚えてないけど、カラオケが上手いサッカー部のやつとかに声をかけてボーカルをやらせて、なんとかなる!!みたいなことをクラスメイトに吹き込んでドラムとベースをやらせてポルノグラフティのサウダージを演奏したことを覚えております(笑)
ドラムはちゃんとしたセットがなかったからキーボードのリズムプリセット(笑)
Q14. その時の感想は?
久しぶりに思い出した出来事なので、あんまりよく覚えてないです。でも、そういう風に”人を集めて音楽をやる"っていうのを早期に経験出来て良かったなと思ってます(笑)今もやってる事はそんなに変わってない気がします。周りがプロフェッショナルな超人ミュージシャンになっただけで。
Q15. 音楽以外に好きだったものは?
ゲームとか小説とか漫画は沢山読んだなぁ。
Q16. 音楽を始めたきっかけは?
テニスの王子様になりたかったんで、テニス部に一瞬いたんですけど、顧問に髪型の文句を言われて、テニスと髪型関係ないじゃん!とか謎の理屈で歯向かってしまったせいで、皇位継承権を剥奪されたカズキ少年はあっさり平民となりました。
余談ですが、ちょうどこの間のイベントでJILUKAのメンバーと"部活"の話になって、何やってたか聞かれたので「テニス」と答えたらギターのSenaくんがすごく納得してました。テニスっぽいの?(笑)
そのあとすぐ、テレビのCMでEric ClaptonのLaylaのイントロを聴いて、親父に「このクールな音色は一体なんぞ?」と聞いたら、クラプトンだから、エレキギターだろ、と答えたので、ラケットをギターに持ち替えました。結果オーライ。
Q17. 好きだった音楽は?
ギターを始める以前は浜崎あゆみさん、KICK THE CAN CREWなど、同世代ならだいたい一度は耳にしたことがあるようなJ-POP。
ギターを始めてからはB'z。B'zのルーツを辿って、洋楽をたくさん聴くようになります。
中学2、3年くらいのころに流行ってたハードな洋楽は、slipknotやlimp bizkitでした。
のちに「カズキくんギターやってんでしょ?リンプをギター弾きたい!教えて!」という同級生が現れたので、弾き方を教えてあげたりしてたんですけど、J-POPや産業ロックから始まっている当時のぼくは、煌びやかな歌メロがないものに全くハマれなかったです。で、シャウトを中心とする音楽にハマる系にきっかけになったのは、洋楽ではなく、ある日本のアーティストでした。
ネットを使って「日本にハードな音を出してるひとたちはおらんのかー?」とディグってまして。
そこで出会ったのが、ヘビィロックを取り込み始めた時期の、中期DIR EN GREYだったのです。
それがもう、痒いところに手が届いてしまいまして。勢いでGAUZEのVHSを買ったんです。
で、あ、これヴィジュアル系しか勝たんなと。
で、毎週レンタルショップに寄って、レンタルショップにあるメジャーなヴィジュアル系はだいたい聴き漁りました。
そしてクラスメイトから、当時インディーズで地元のレンタルショップにはなかった御三家(MUCC、メリー、蜉蝣)のCDを借りて。
その後、高校の時の彼女からBAROQUE、plastic treeを教えてもらってから、ラウド系とは別ベクトルの、UK文脈の曲調も好きになりました。さらに別ベクトルだとKagrra,とかも好きですね。Raphaelも聴きました。ぼくが変なスペルのカズキを名乗っているのは、ギタリストの華月さんと読み方が一緒なので、全然違う字面のカズキにしないと覚えてもらえないよね、って理由でした。
あと、COALTAR OF THE DEEPERS、school food punishment。
Q18. 音楽以外で自分を形成する要素になったものはありますか?
乙一さんの小説"GOTH"とか、My Chemical Romanceのミュージックビデオ "helena"。あと、ティムバートン氏が手掛けた映画。
「血色悪いひとたちが何かやってるとステキ」みたいな感性がそのあたりで根付いてますし、ぼくは今も血色悪いひととして、何かやってます。
Q19. 自分に影響を与えたアーティストは?
先で挙げたものはもちろん、挙げてないものを含む全てですね~。
Q20. ギターを手にしたきっかけは?
え、テニスの王子様になれなかったからです(笑)
っていうのもあるけど、小学校ではいつも成績優秀だったのに、中学に来たら、ぼくは超平凡ないち生徒だったわけです。
進学校の猛者とは、なんか、そもそもの基本スペックの違いみたいなものを感じました。
そこでなんか、自分よりも勉強が出来るひとたちにがんばって勝とう!とか、憧れや嫉妬みたいなものが全く芽生えなかった。
なんか「このまま勉強を頑張って、良い大学にいく」みたいな道のりって、めっちゃレッドオーシャンじゃね?死ぬまでこれ繰り返すん?と13歳くらいにして思っちゃったんですよね。それこそドラゴンボールみたいに、ステップが上がる度に、どんどん敵が強くなっていって、勝つために時間を割いて、一生その繰り返しなのでは?と。
っていうか、そもそもあんまり競争めいたことも好きじゃなかったし、今みんなが夢中になってる事そっちのけで、ぼくは全く関係ないことで一番になろうと思ったんですよね。
その時のぼくにとってはエレキギターが、唯一にして最大の手段でした。
Q21. 最初に手にしたギターはどんなものでしたか?
フェルナンデスでした。サスティナーという機能がついてましたが、宝の持ち腐れでした。
Q22. やってみたい楽器はありますか?
興味はありますが、寿命が足りないので今世はギターをがんばります!不老不死の薬がメルカリで売ってたら教えてください!
Q23. いまはどんな音楽を聴くことが多い?
男性声優さんの曲が多いですね。単純にドラマティックな曲が多くて好きなのと、例えば「作中キャラクターが歌っている曲」である場合、そのキャラクターらしさを維持できる音域でステキなメロディが作られてることが多いです。
ボーカリストの声の活かし方が本当によく考えられてて、ミュージシャンとしてもたいへん勉強になります。
Q24. 最近好きな曲はありますか?
手前味噌なんですけどCBOのTHE BUTTON EYESは普通にいちリスナーとして好きです。あの曲の制作に対する後悔はまったくないです。
今年のヴィジュアル系界隈なら、キズの「リトルガールは病んでいる。」がカッコ良い。
Q25. 自分の活動するシーンをどのように考えていますか?
基本的には伝統芸、様式美の世界かなー。
最近は衰退が嘆かれているけど、そもそも、流行ってるからやってるわけじゃないし、ブームの真っ最中に活動してた世代でもないし。
そりゃまぁ、色々思うところもあるんだけど、思ってるだけじゃ意味ないんで、ぼくらに出来ることをひとつひとつ実行していければいいなと。
後編へ続きます!
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