Cazqui、MV『THE BUTTON EYES』を語る。

11月1日。

Cazqui's Brutal Orchestraの映像作品となる『THE BUTTON EYES』が公開された。

今回は、このMVについてCazquiに迫る。


−−−−遂にCazqui's Brutal Orchestra(以下、CBO)初の映像作品となるMV『THE BUTTON EYES』が公開されましたね。まずは、今回発表するMVにこの楽曲を選んだ理由をお聞かせください。


Cazqui:この曲、正式にレコーディングして今のアレンジに辿り着いたのは最近なんですけど、基盤となっているデモは『OSWALD』のすぐあと(2020年1月〜2月頃)に作ったものなんです。

なので結果的には、制作した時系列そのままのリリースとなっております。

2020年当時のSNSでもメインフレーズを小出しにしてたので、聞き覚えのあるファンの方もいらっしゃるかもしれません。

とはいえ、あれから歳月が経過し、未発表のデモが他にも存在していまして。

その未発表の曲たちも含めた中で、スタッフとも話しながら選んで行ったんです。

その上で『THE BUTTON EYES』は、従来の自分らしさを踏襲しつつ、昔は作れなかったようなギミックを盛り込むことが出来た手応えのある曲で、気に入っていました。

そして、スタッフチームの中でも人気曲でしたね。

ただ、ぼくも含めみんな、他にも好きな未発表曲があるので(笑)、どうしたものか、と決めかねていたんです。

そこでボーカリストの架神くんにも客観的な意見を求めたところ、彼も『THE BUTTON EYES』を推したというところも、選んだ理由の一つです。

バンドのボーカリストは、本人が望むとも望まずともMVに沢山映ります。だから、彼自身がボーカリストとして自信を持って歌える曲であれば、よりパワーのあるMVとして、素敵な仕上がりに出来るんじゃないか、ということも彼の意見を聞いて改めて感じて、そういうのも総合して『THE BUTTON EYES』にしようと。


−−−−なるほど、そんな経緯があったんですね。その中でこのMVではどんなものを映像として表現しようと考えていましたか?


Cazqui:これは当初の「『THE BUTTON EYES』のMVを撮ろう」という漠然とした段階における話なのですが、ぼくは長いこと世の中に対しては沈黙に徹していたので、リスナーの方々に対してそもそもCazqui自身はどう在りたいのか、どう在るべきだと考えているのか、己のアティテュードをMVにしっかり反映させたいと考えていました。

「インド人完全無視カレー」ってご存知ですか?レトルトカレーの。


−−−−「インド人完全無視カレー」ですか? すみません、存じ上げないです。


「インド人完全無視カレー」って、確かにインドカレーのソレとは違うちょっと変わった味なんですけど、ぼくは大好きなんです。

ちなみに「いや、誰?」みたいなインドの方の写真がパッケージに載ってて、「私が無視されました(oΩqΩo)」って書いてあってウケます。

「邪道だけど、美味しく楽しめればそれでいい!こまけぇことはいいんだよ!」というスタンスで作られていて、とっても美味しいのです。

そのカレーにならい、ぼくも「邪道でかまわんのよ」と、自分自身が美味しいと思える音楽を、ずーっと作り続けてきたつもりです。

その最新作が『THE BUTTON EYES』。

他の誰がどうであれ、これからも「Cazquiとしての王道」を往くつもりでいます。

でも歩み続けることが出来るのは、決して独りじゃないからです。

自分自身が正しいと信じるこの道で交わってくれたオーケストラクルー、スタッフ、そして何より、ファンの皆さんが胸を張れる作品を目指しました。


−−−−さて、このMVには、前回ご紹介いただいたミュージシャンに加え、マニピュレーターのVelladonさん、バイオリンの弓代星空(AURORIZE)というお2人が参加して、よりBrutal Orchestra感が増したように感じました。今回はこの2人についてもご紹介いただけますか?まずはVelladonさんから。


Cazqui:愛称はベラ様。

実は、ブルータルオーケストラという名称は、当時から友人でもあった彼から拝借したものなのです。

そういった敬意を込め、1st Single『OSWALD』で真っ先にお声がけして、Velladonさんの音が最初に鳴り響く形とさせていただきました。

トラックメイキング全般に長けた方で、ぼくがラフにスケッチしたデータを投げるとその発展系を秒速で投げてくれたり、とっても頼れます。

才能あふれるアーティスティックな人物でありながらユーモアに富んだ方で、たまにSNSで冗談なのかマジなのかよく分かんない呟きをしてます。


−−−−意外ですね(笑)。


この間「実は、ミュージシャンはみんなエフェクターを冷やす専用の冷蔵庫を持ってる」って呟いてて、エフェクターの入った冷蔵庫の写真もアップされてたので、すごく不安になったんですよ。

これマジ?だってあの人なら冷やしてそうだし、いや待てよ、みんなが黙ってるだけで、"エフェクター専用冷蔵庫"を持ってない自分がマイノリティなのか....?って。あとは、車のタイヤで何回も敷いたグッズを作ってたり、紙ヤスリのCDケースで盤(CD)を売ってたり....彼のSNSをフォローして、発想がアーティスティックすぎるんよ、って誰かツッコミいれてほしいです。


−−−−そして、こちらも楽曲にすごく新たな印象を与えるバイオリンを奏でた弓代星空さんの魅力もお伺いしてもいいですか。


Cazqui:愛称はゆみかなさん。公の作品で絡んだのは今回が初めてですが、実は彼自身のバンドAURORIZEが始動するよりも前にナンパして、ずっとやり取りをさせていただいていました。彼がAURORIZEの前身バンドをやっている時から、いつか一緒に音楽をやりたいミュージシャンNo.1だったんです。

バイオリニストがメンバーにいる形態は今回が初ですが、ぼくはCBO以前からずっと、MV化された楽曲のほとんどで打ち込みのストリングスを用いてまして。

自分自身の認識としてはそういう方向性を続けて11年目くらいなんですけど、いつか本物のバイオリニストと一緒にやれたら良いのになぁ、と昔から夢でした。

夢だったのに〜おかげで叶っちゃったよ〜〜〜!!!!ゆみかなっちゃったよ〜〜〜!!!y(o。q°o)v

うれしいです。

『THE BUTTON EYES』のメインフレーズは、人間が弾くことをさほど考慮して作ってなかったんですけど、アレンジ期間にデモを送ったらさらっと人力で弾いてくれちゃったので、え、すごくね....?てか、人間の奏でる音って最高じゃね?と感動したのを覚えています。

彼がノリノリで入れてくれるアドリブに対し、ぼくはノリノリで「ヨシ!(o。q°o)/」ってブチ上がってばかりで、ひたすらハイテンションな現場キャズでした。

あと、ここから ※イメージです 的な妄想を爆発させますが、とても気品と芸術性を感じさせるイケメンなので、例えば異性とのデートのときは自家用ジェットとかヘリを使っちゃって、花束を持って登場するとか、似合ってしまうと思うんです。そういうやり過ぎ感がサマになっちゃうんじゃないかなって思います。どう!?!?!?ぼくは見たいよ!?!!


−−−−さあ、Cazquiさん。MVが公開され、Cazquiさんご本人が本格的にステージに帰ってくる日ももうすぐとなりました。最後にCazquiさんの今の率直な気持ちと、ファンの皆さまにメッセージをお願いします。


Cazqui:率直に、ですか...えっと、3年近くステージから遠のいていたので、お手柔らかに(o。人°o)

嘘です。待ってて良かったな、間違ってなかったな、と思ってもらえるよう、がんばりたいと思ってます。

というわけで、CBOのサウンドはエクストリームすぎて、青山RizMは爆発してしまうだろう!(o。q°o)9m