Cazqui×弓代星空、対談。(前編)


Cazqui's Brutal Orchestra『THE BUTTON EYES』のMVにも登場し、3月7日のワンマンにも出演する弓代星空との対談が実現!

先月には弓代星空のバンドAURORIZEのMVにCazquiが出演するなど、相互の関係が深くなっているふたり。

今回は、そんなふたりの出会いから聞いてみた。


ーーまず、お二人の出会いから伺わせてください。出会いのきっかけって、いつ、どこでだったんですか?


弓代:僕が前身バンドで活動していた時のアカウントを、そのバンドが解散の頃だったと思うのですが、Cazquiさんが突然フォローしてくださり、DMをくださって!「いつか一緒に音楽やりたいと思ってます」って伝えてくれたのが凄く心に沁みたのを覚えてます!


Cazqui::まだ面識もない段階から、「将来!ぜったいに!お声がけするのだ~!」と、ゆみかなさんにヴァイオリンを弾いてもらう前途の楽曲まで用意して、本人の知る由もない計画を進めてまして(笑)


ーーおお!それはすごいですね!


Cazqui:それで、時期が来たら正式にオファーしようと思っていたのですが、今後もバンドマンとしてステージ上の活動は続けていくのか、近い将来オファーしたら引き受けてくれるだろうか、といった肌感は確認しておきたくて、ゆみかなさんの仰っているタイミングでコンタクトを取りました。


弓代:その時も嬉しかったのですが、その後僕が新しい活動に伴ってアカウントも削除して全部リセットみたいな諸々があったにも関わらず、また改めて連絡くださって、その熱意に感動しました!めっちゃ嬉しかったです!


Cazqui:....ストーカーと思われなくて良かった.......(o。q°o)


弓代:いやいや!嬉しくない筈ないですよ!ありがとうございます!


ーーもともとは、何がきっかけでお互いを知ったんでしょう。


Cazqui: ゆみかなさんの前身バンドの名はよくイベントフライヤーなどでお見かけしてましたが、個人としての存在を意識するきっかけは、お互い共通の知人であるKazamiさん(DaizyStripper)と、ゆみかなさんの共演動画ですね。2019年頃かな。

ゆみかなさんに限らず、この業界はだいたいのひとが知り合いの知り合い、って感じではあるのですが、仮にぼくが逆の立場で、よく知らないひとからいきなりガンガン距離を詰めて来られたら普通に警戒するので(笑)、どういう手順でコンタクトをとるのがベストかな?などと考えつつ、注目していました。


弓代:僕はもう当然というか、随分前から一方的に存じ上げていて。

Cazquiさんを初めて拝見させていただいたのは、Cazquiさんが前身バンドに在籍されていた時の赤坂BLITZのステージ、確かイベント対バンだったと思うのですが観させて頂いたことがあり、その時も凄まじいステージパフォーマンスで記憶に強烈に焼き付いてます!


Cazqui:アッ!!!今思い出したのですが、そ、そのライブで赤坂ブリッツの上手側モニターの外装を破壊してしまったような記憶が...

次の質問にいきましょう!!


ーー急になんてことを!・・・では、気を取り直して。弓代さんはCazqui's Brutal OrchestraのMVに参加していただきましたが、あの撮影はいかがでしたか?撮影にはかなり時間もかかりましたね。


弓代:最高のプロジェクト・作品に携わらせて頂いて光栄ですし、心から感謝しております!

あの撮影は長丁場ではありましたけど、わくわく感がすごくて終始楽しかったです!なにせ撮影の規模感がとてつもなくて。どんな作品になるんだろうという期待感で、激しい撮影の後、抜け殻になり朝焼けを見ながら帰りましたね!

ちなみに、この撮影でシロくん(シグマメモリアGt、Cazquiさんローディー)とのご縁が生まれてその後AURORIZEでもご一緒させて頂けているので早くも感慨深いです!


Cazqui:おかげさまで素敵な作品に仕上がりました!あの朝焼けは達成感やら色々で、エモかったですね。

長年Cazquiローディーをやってくれているシロくんは単純にギターも上手ですが、ルックスも良いので、せっかくだから彼がステージでギターを弾く機会が増えたら良いな、と思ってました。

あの日がきっかけで良い縁が生まれて良かったです!


ーー出来上がった『THE BUTTON EYES』をご覧になった感想もお伺いしてもいいですか?


弓代:バチバチに最高でした!!!語彙力失います!

本当にありがとうございました!!


Cazqui:そういえば、撮影のときゆみかなさんの個人ショット撮影をモニターで見て鳥肌が立ち、アッ!!!すごくかっこいい!と、語彙力を失っていました。多分、その瞬間の絵は、そのままヴァイオリンソロ箇所に使われてるんじゃないかな。


ーーモニター見ながらCazquiさんが「かっこいい!!」って言ったの、すごく印象に残ってますね! それをいうとMV収録の前にも、デモにヴァイオリンが入った時に、Cazquiさんがすごくテンションが上がっていたのが印象的でした。弓代さん、デモにヴァイオリンを入れた時ってどんな感覚でした?


弓代:僕もデモが来た時からすでにテンションがぶち上がっておりました!かっこよすぎやろ、と。僕はファイナルファンタジー作品が好きで自分の作風にも影響受けているのですが、Cazquiさんと僕の頭の中にはおそらくもう言わずとも、あの時同じ完成図が見えていたと確信してます!

アウトロのフレーズは、混沌世界の神殿で鳴り響く稲妻のようなヴァイオリンをイメージしました!


Cazqui: ぼくはファイナルファンタジー作品だとFF13の「閃光」という楽曲が特に好きで。

まさに、そのタイトル通りの、フラッシーなストリングスが印象的な楽曲です。

けど、バンドにおいて自分自身が好んで作る、あるいは、自分というアーティストから連想される音楽性は、恐らく日本のテレビゲームでいうと真・女神転生シリーズとか、ペルソナシリーズで、混沌とした闇属性なんです。

わかりやすくいうと、ディズニー・ヴィランズ、悪役側のサウンドがCazquiの基軸なんですね。

そこに「閃光」を思わせるような輝きがゆみかなさんの手で加わるので、わ~~しゅご~~~い!!バブバブ!!こ、これは!まさに!ヒカリト闇の!!コラボ!!と、いつも語彙力を失いすぎて最終的に赤ちゃんになってしまいます!!オッ、オギャア!


ーーさてこのたび、今度は弓代さんのバンドAURORIZEの作品『METEOR』にCazquiさんが参加するということになりましたが、こちらの経緯もお教えください。


弓代:まさかこんなに嬉しいコラボが実現するなんて感動でした!AURORIZEはちょうど昨年から三ヶ月連続リリースをやってきて、そのラストが1月で。更に1月には初ワンマンがありそのタイミングでMV作品を発表したいなと思っていたところでした。

曲タイトルでありワンマンタイトルでもある『METEOR』を最初に決めていたのですが、僕の頭の中に『可能性は低いけれどこれが万一叶ったら”破壊の流星”が実現する』という構想があって、それが"Cazquiさんに参加していただく"という構想だったんです。そして意を決してLINEしたら、、もうほぼ二つ返事で秒で承諾してくださって、昇天しました。

『破壊的で、美しい。』僕はそういう世界観が大好きなのですが、この感覚を共有できる最強のクリエイターはもうCazquiさんしかいない!という想いだったので、実現して本当に嬉しいです。


Cazqui:このマガジンが更新されるたびに余罪がどんどん出てきますが、ぼくはステージ演出の都合上、悪意なく数々のものを破壊しては、深い反省を繰り返してきました。

そんな自分を、破壊の流星を呼び起こすパートナーとして抜擢したゆみかなさんはお目が高いと思いましたし、たいへんうれしかったです。


ーーお互いの思いが形になって、まさに「破壊的で美しい」んですけど、でもその破壊の逆の意味合いの「構築・創造」もしっかり感じました。この「METEOR」はどんなふうに作り上げられて行きましたか?


弓代:まず僕の作った原曲デモが最初にあって、それをCazquiさんに聴いて頂いて。その後Cazquiさんから「こういうのもどうです?」「ここもっと攻めちゃいます?」みたいな感じで良い意味で原曲破壊をして頂いて。一つ一つの過程がすごく楽しい制作で、常にわくわくしてましたね。LINEも電話もめちゃくちゃしてました!(笑)。


Cazqui:ゆみかなさんとはCBOでも一緒に音源を作っていて、共同制作をスムーズに進めていける人となりと知ってはいましたが、今回はぼくが客演側なので「ほんとうにこれで大丈夫かな??気を遣ってオーケーを出してくれてないかな??」と探り探りな部分もあり、以前にも増してコミュニケーションを積極的に取らせていただいてました。

でも、例えば、ぼくがピアノの左手フレーズを提案したら、ゆみかなさんからイカした右手フレーズが返ってくるような、言うなればクリエイティブの乗算によってあの音源が出来上がっていった印象で、すごく楽しい制作でした!


ーーそれはすごいクリエイティヴなお話ですね!制作過程もさぞワクワクしたことと思います。では、この『METEOR』のMVはどんなテーマで撮影したんでしょう。シーンや場所などにもこだわりがありましたか?


弓代:Cazquiさんが、僕の書いた歌詞のイメージまで汲んでくださったのが凄く嬉しくて。色味や季節感までこだわって色彩になってます。こだわりのシーンとしてはもうこれは満場一致で、ギターとヴァイオリンの最強ユニゾン背中合わせの雪が舞うシーンだと思います!あのシーン見てるだけでチョコ3箱、コーヒー5杯は秒ですね!

Cazqui:原案とデモ段階の歌詞を頂いたときから、METEORとは、とずっと考えてたので、自分なりの解釈がゆみかなさんの真意を汲めていたならうれしいです。

あと「壊れたグラスみたいに」部分の歌詞と一緒に画面も割れるところとか、しっかり歌詞、楽曲のオケ、映像がリンクしてて、良いですよね。


ーー改めて、完成した作品を観て、お二人ともどんな感触でしょう。


弓代:手応えしかないですし、自分自身何度も何度も繰り返し観ております!Cazquiさんのファンの方にも、AURORIZEのファンの皆にも喜んで貰える作品になったんじゃないかと思っております!


Cazqui:楽曲アレンジに参加させていただいた立場としては、AURORIZEのメンバーが輝き、AURORIZEのファンの方々が喜び、世のリスナーの方々がAURORIZEに興味を抱く新たなきっかけのひとつとなれば、うれしいです。

いちギタリストとしては、これまでのMV作品でやってきた長尺ギターソロとは異なる、新鮮な絵面を見せたかったので、ギターソロのハイライトを弓代星空×Cazquiのユニゾン箇所に持ってくることにしました。

しっかりイメージ通りに仕上がっているので、楽曲の間奏もお楽しみいただければ、と考えています。


ーーそして、3月にはCazqui's Brutal Orchestraの無料ワンマンに弓代さんが参加しますね。どんなライブにしたいですか?


弓代:とにかく暴れ回りたいです!


Cazqui:自分自身が破壊の流星にならないように気をつけて暴れ回ろうとおもいます!


ーーさらに!4月にはAURORIZEのライブにCazquiさんがゲスト参加すると!これはどのような形になりそうですか?


弓代:これまためちゃくちゃ嬉しいです!今回の『METEOR』の生コラボ演奏を観ない選択肢はないと思います。会場に来てくれた方にはさらなる驚きと感動を届けますし、これが無料で観られるなんて事件です!是非来てください!


Cazqui: やっぱり、自分自身が破壊の流星となる(※イメージで)暴れ回ろうとおもいます!これが無料で観られるなんて事件です!是非来てください!


(後編へ続く)