Cazqui、11月のライブを終えて。

Cazqui's Brutal Orchestraが本格的に始動しておよそ1ヶ月。

およそ2年半ぶりのステージとなった「Cazqui's Brutal Orchestra LIVE 000 "Dēmonstration」も終了し、その直後に出演した「MAD PIT TOUR」のファイナルの東京公演でもその存在感を見せたCazqui。

今回は11月に行われたライブを終えたCazquiに今の思いを訊いた。



——「Cazqui's Brutal Orchestra LIVE 000 "Dēmonstration」が終了しました。あのライブを振り返って、Cazquiさんとしてはいま、どんな感想をお持ちですか?


Cazqui:ぼくって長年、お客さんからは"俺のギターを聴けぇ!"みたいな、ショーに対して積極的なタイプに見えてたと思うんですね。こう、ザ・上手ギターというか、露骨に目立ちたがり屋っぽい花形を全うしてたので。

でも、実際はステージパフォーマーである事への執着心がさほど強くない部類で。

ライブがやれないからとコロナ禍で気が滅入ることもなく、粛々と曲を作ってて、プライベートで「きみがライブをやらないのは勿体無い」って言われるのも、正直、自分ではピンとこなかったんですね。

例えば、「君の人選と楽曲で、最高のバンドを生み出してくれ!」と頼まれたとして、じゃあ、ステージでリードギター弾く人はだれがいいかなーとか、自分以外の選択肢もナチュラルに入ってきてしまう、というか。

でも、一度ライブをやってみてですね、あぁ、自分はステージに立つべきなのだろうなぁ、と再確認出来まして、今はこの身体が使い物になる限界までやろうと強く思ってます。

だから、さっきのくだりは全部ナシっス。

しのごの言わず「オレが」やるッス。

つかやっぱオレ以外やれねえっス。ウッス。

だから、とりあえず今の目標は還暦までッスね!d(o。◞q◟°o)b


——頼もしいです!還暦は新たな生まれ変わりだっていわれるので、そこからはまた新たなCazquiさんになってもいいですね。さて、ここからは時系列を追って振り返っていきますが、まずはライブの直前、リハーサルも終わってあとは本番を迎えるだけ!ってなっていたライブ前夜、Cazquiさんはどんな気持ちで過ごしていましたか?


Cazqui:まっ最高なのは目に見えてるので、あとはライブをやるだけ、という感覚でしたワ(o。q<o)b ハハ

....とか言いたいところなのですが、実際は当日の朝にかけて徹夜で色々やってたので、ライブ前夜は「限界まで詰める...詰めるのだァ...これが終わったら12時間寝てやるぜ....覚悟しておくんだなァ....(o👁q👁o)」と覚醒状態で考えてました。

いや寝ろよって話なんですけど、そのくらい根詰めてたのは、やっぱり来場されたファンの方が満足感を抱ける内容にしたかった、という気持ちが大きいです。


——その思いが伝わるようなパフォーマンスで、Cazquiさん「らしさ」全開のステージでしたよ。時折見せる笑顔もとても印象的でしたが、Cazquiさんから客席の景色はどんな風に見えてたんでしょう。


Cazqui:浦島太郎状態のぼくは、そもそも客席のひとたちがみんなマスクしてるライブっていうのが初めてなんですね。

お客さんの表情が見えないのは新鮮ではあるんですが、楽しんで下さってるのがフツーに伝わってきたので、個人的にはかつてと世界が変わってしまったような感覚も特に抱かず、とても良かったです。

やさしいせかい!ラブアンドピ~ス!!(o。q°o)b


——今回は、新曲をたくさんお披露目するライブでもありました。その新曲にもすごくいい反応が返ってきてましたよね。ご本人としては感触はいかがでしたか?


Cazqui:例えば、本編ラスト"THE FANATIC DANCERS"とか、そう、それだ、さすが、という感じで。

当時イントロのドラムの骨組みを打ち込んだときから、100%鮮明に思い描いてたものが、そこにありました。

そして、その瞬間に自分自身が抱くであろう感情すら、思い描いていた通りで。

そんな風に、時を経て、あの瞬間に奏でられて良かった、作って良かった、と心から思える楽曲の一節がたくさんありました。

そして、決して独りよがりな物として終わらなかったことを、とても喜ばしく思いますし、感謝しています。

23日にもイベントで共演したクルーが(セトリには入ってないけど)今日もアレやりたい!と言ってくれたのも、感慨深かったです。

そうやって、自分以外のひとにとっても大切な楽曲になっていくよう、それぞれを大事に育てていけたら良いなと思っています。


——そして、このライブではアンコールにMV撮影も行うという企画もありました。これはどんな経緯で生まれた企画だったんでしょう。


Cazqui:皆さんご存じの通り、世の中には色んなフロアノリのアーティストがいて、その中のどれが正しいとかはまったくないし、全てが各々にとっての正義なのだと思います。

ただ、他所は他所、うちはうちとして、CBOはどうやっていこうか、一体どこに向かうべきなんだろうかっていうのは、わりと自分の中でハッキリしてるんです。

インタビューで言及した事も沢山あるので、ぼくが元々フロアのノリに対してどういったスタンスなのか理解している人もいるだろうし、コロナ禍を経てその考えに大きな変化が生じるようなこともなかったし、「THE BUTTON EYES」の曲調から汲み取れる部分も少なからずあるとは思うんですけど、皆さんから見て不明瞭、不安な部分も少なからずあるかなと。

ですので、それをファンの皆さんと共に、同じ空間で、最初から一丸となって伝えていけたら良いなと。

そうやって作られた「DEBRIS」の映像を通して、わざわざCBOという母体を設けて、一体どこに向かおうとしているのか、可視化出来ればと。


——実際にやってみて、いかがでした?


Cazqui:いや~音源聴いてる分にはそこまで速く感じないんですけど、演奏してみるとあの曲速いのなんのって(笑)ボーッとしてるとあっという間に置いてかれて終わる!よくぞ皆さんその場で対応して下さいました。。。と。


——素晴らしい一体感でしたよね。あの速さについていく皆さんもかなりカッコ良かったです。そして、ラストにもう一度「THE BUTTON EYES」を披露しました。ラストの曲が終わったあの瞬間、Cazquiさんはどんなことを思っていましたか?


Cazqui:この後に流れるエンドSEさ、ギリギリにキーを変えてアレンジし直したんだぜ...なんてことは全然思い出さず、ひたすらフロアの皆さん、クルー、スタッフの皆さんありがとう~(oTqTo)って感じでした。


——そして、次のライブも告知されましたよね。来年3月7日の新宿BLAZE。これもまた無料ライブとなりますが、このライブを決めた思いも聞かせてください。


Cazqui:今回の抽選で漏れてしまった人にもCBOを見て欲しい、そして、次はMVと同様に弓代星空氏やVelladon氏を交えた7人編成でショーを成立させたかったので、より物理的に大きな舞台でやれたら、という気持ちのもとで決まったライブです。


——3月もよりパワーアップしたCBOが見れることを楽しみにしています!また、もう一つお伺いしたいんですが、このワンマンから数日後、イベント「MAD PIT TOUR」のファイナル公演にも「Cazqui」名義で出演しましたね。多くのバンドが集まるイベントへの出演も久しぶりだったと思いますが、こちらはどんな感触でしたか?


Cazqui:23日の「MAD PIT」はステージが青山RizMより物理的に広かったのと、CBOという名義でもなかったため、19日に比べてギタリスト・Cazquiみたいなところを少し全面に出してみました。

「出、出~~~!!回転・速弾・銀髪奴~~!!」的な感じで、とても分かりやすく。

MVやサブスクでリリースされた曲と、19日にLIVE MVを収録した「DEBRIS」しかやっていないので短尺でしたが、楽しんでいただけたのであれば幸いです。ぼくは楽しかったです。


——またこういうイベントにも登場する機会が増えると楽しそうですね。さあ、今後がとても楽しみなCazqui’s Brutal Orchestraですが、今回はこの辺で、読者の皆さんにメッセージをお願いします!


Cazqui:今後、CBOからの発信をより増やしていければなと。

あと、イベントセトリのボキャブラリーを増やしたいとか思いました。

やれる曲自体は沢山あるので、じゃあ、早いとこそれをアレコレ、ソレしたいよね、とか。

あと、人様のイベントに出たり、誘われたりする中で、じゃ逆の立場として、CBOなら何やるの、などと考える今日この頃です。

考えることが多すぎてCazquiの脳は爆発してしまうだろう!

覚悟しておくんだな!!!!!(🌋。q°🌋)9m

(と、自分に言い聞かせるのであった)