Cazqui's Brutal Orchestraついに始動!


Cazqui's Brutal Orchestraがついに動き出す。

11月19日には都内で

Cazqui's Brutal Orchestra LIVE 000 "Dēmonstration"

と題したフリーライブも決定!

今後の動向も非常に楽しみになってきた。

今回は、その本格始動に向けたCazquiのインタビューをお届けする。



−−−−Cazqui's Brutal Orchestra(以下、CBO)本格始動ということで、今の率直な気持ちからお聞かせください。

Cazqui:長らくお待たせしました、という感じです。

ただ、ぼくの制作期間というのは「時間が消し飛ぶ超常現象」がしばしば起きるんです。

10分くらい前に時計を見たつもりが、えぇ!?なんで12時間も経ってるのぉ〜!?とかザラにあるのです。

だから、あっという間だったなぁ...という感覚もありつつの始動です。

−−−−CBOはCazquiさんのソロプロジェクトですが、オーケストラという名を冠し、大きな集合体であるような感じもします。Cazquiさんは、このCBOをどんなものであると考えていますか?

Cazqui:おっしゃる通り、大きな集合体を意識しています。

自分自身もまた、その集合体の中の一つとして機能し、力を尽くしていく。

そんなイメージのプロジェクトです。

もともと、楽曲とそれを演奏するひとたちの絵面をイメージしたトラックを作って、レコーディングして、ライブでは思い描いていた絵面の一員としてエレキギターをぶん回す、を繰り返してきた人生なんですけど、それはCBOにおいても特に変わらずなので、自分の中ではソロという感覚が希薄かもしれません。

ありがたいことに、当プロジェクトに色々な方が力を貸して下さるので、余計に。

長きに渡って水面下で画策してきた理由の一つでもあるのですが、CBOは「いつまでも続くもの」を目指していこうと思っています。

−−−−11月19日にはお披露目となる無料ライブを開催されるそうですね!このライブはどんなものになりそうですか?

Cazqui:長い沈黙から、突然CBOのライブが発表されたぞ、という印象だと思うのですが、いつかお客さんがこのライブを見れたことを自慢出来るような、そういう特別な日に出来ればと思っています。

−−−−あえてお客さんとの距離が近い会場を選んでいる上に、無料ライブってこともあり、それだけでもかなりの特別感がありますね。そしてこのライブには4人のミュージシャンが参加されます。Cazquiさんから見たそれぞれの魅力をお教えいただけますか?まずはボーカルの架神(DEXCORE)さんから。

Cazqui:俳優・松平健さんが主演を務める"暴れん坊将軍"ってご覧になったことあります? 容姿端麗で、よく出来た人柄の、超イケメンが将軍さまなんです。で、めっちゃ強い、と。

「いやいや、そんな夢のような存在おらんやろ!」みたいな人が大活躍する時代劇です。

 ぼくは昔から「暴虐性を孕んだ音楽を、容姿端麗な男性たちが演奏する」とか、そういうギャップを持った絵面にすごく惹かれます。

わりと暴れん坊将軍って、それに近いんですよ。

だってさ、えらい身分のひとが街で暴れちゃだめだろ!おまえ、なんでお城でじっとしてないんだよ!ってとこがそもそもギャップだし、けれど、暴れん坊なのは民を守るためだったりするんです。やさしい。え!?それに加えて美形!?いやいや、こんなキャラ推すしかないでしょ。100連ガチャ課金不可避って感じですよ。

で、そんな若き日の松平健さんを感じさせるから、無条件で架神くんはセンターに決定したというわけです!!(o。q°o)b

 架神くんの声の魅力は聴けば分かる、と思ってるので、そんな話から始めてしまいました。

−−−−最初はびっくりしましたけど、なるほど。理解しました。

Cazqui:彼は、まるで「一つの身体に天使と悪魔が住んでいるようなボーカリスト」なんですよね。

まず、あの骨太なミドルシャウトは説得力が凄まじく、ミドルに限らずシャウト全般がブルータルです。

加えて、そのシャウト類と相反する、シルキーで繊細なクリーンボイス。この使い分けが、まるで天使と悪魔のよう。見事です。

しかし、神話によると、ほんとうは天使と悪魔ってバチバチの関係のはずです。

たぶん、エアコンの温度設定だとか、ちょっとした、しょーもないことで喧嘩になってしまうかと思われます。

だから、天使と悪魔のルームシェアは本来とっても難しいことのはずですが...なんということでしょう!架神のたぐい稀なる音楽センスにより、天使と悪魔はお互いの良さを理解、尊重し合うことができてしまいました!

やはり"神"の名を冠しているのは伊達じゃなかった〜!やさしいせかい!ラブアンドピ〜ス!

−−−−次にドラムのZyean(JILUKA)さんはいかがでしょう。

Cazqui:Zyeanくんは「ふつうの人にはできない、凄いこと」を平然とやってのける、超人的なドラマーです。

ところで、オリンピック大会などでアスリート選手の方々が我々にもたらす感動、ってあるじゃないですか。

きっと、選手の方々がその時に見せてくれているのはアスリートとしての肉体的なピーク、刹那における最大出力であることが多いと思います。

「ふつうの人にはできない、凄いこと」は得てして身体にとてつもない負荷がかかるから、何度も見れるものではないかもしれない。

だから我々は、息を呑んでその瞬間を見逃さないようにしなきゃいけないんですよね。

・・・ですが、Zyeanくんのパフォーマンスは決して刹那的なものではなく「永遠」に近いものであるようにぼくは感じるんです。

とにかく無駄がない。フォームや力加減も合理化されていて、しなやかです。

その超人プレイをこなす上で必要な分だけを肉体に宿し、余計なものが削ぎ落とされたスマートなシルエットも彼のヴィジュアル面の魅力のひとつです。

ぼくが思うに、彼はこれからも長きに渡ってみんなを楽しませるであろう超人ドラマーです。

もちろん、刹那の最大出力をお客さんに見せる、そんな生き方も間違いなく美しく、感動的です。

言うなれば「ふつうの人にはできない、凄いこと」をする人たちはみんな輝いているのですが、その中でもZyeanくんの輝きは"やさしさに満ちている"というか、凄いことをしつつ、みんなに安心感をも与えてくれるんです。やさしいせかい!ラブアンドピ〜ス!

−−−−ベースのBoogie(JILUKA)さんはどんな魅力がありますか?

Cazqui:みんな小学校の授業で「ロングヘアーの二枚目は紀元前から大正義」って習ったと思うんです。

ともなれば、もはや説明不要の魅力と言っていい。

って、え!?マ!?習ってない!?ジェネレーションギャップ!?もしくは地域差?あ、じゃあミルメークって分かる!?牛乳に入れるやつだよ!?牛乳瓶のフタって集めてた!?もしや牛乳パック勢か?ちなみに牛乳瓶のフタは、ぼくの通ってた小学校では通貨として扱われてて、ビットコインとかの先駆けだった。ふつうに大富豪だったよ。当時は土地を買って、校庭の砂場に別荘を立てたりしたね。

まさに「砂上の楼閣」ってやつだった。今はもうないんだ。あっけないもんだぜ。

−−−−えーっと、はい。

Cazqui:すみません、脱線しました。Boogieくんはこう、みんなでいるときの一言一言、会話の切り口、ちょっとしたジョークにおいても「良いベーシストだなぁ」って感じさせてくれます。コミュニティの輪における"間"を冷静かつ的確に見極める人なんですよね。これって、バンドの演奏においてベーシストに要求される技術そのものなんです。

 彼が得意とするメタル/ハードコア系の音楽は基本的にギターとドラムの音数が多いジャンルなので、バンドの「間」を調整出来る余裕を持っているのがベーシストしかいなかったりするんです。

 ベースを持っていないときでも、それを無意識にこなすところが彼の魅力だなと。やっぱり元来その人が持ち得るキャラクター、その魅力にマッチしたポジションを演奏家としても担うものなんだなぁ、あるいは、バンドにおけるポジションに対してキャラクターがより最適化されていくんだなぁなんて思ったりします。あと、Boogieくんはベースだけじゃなくて刀も似合います。廃刀令が出てて良かったです。今も刀社会だったら「美麗すぎる侍」として侍業界で引っ張りだこになってしまって、音楽とかベースどころじゃなかったと思う。CBOでベースを弾いてもらえて本当に良かった。神はぼくを見放していなかった!やさしい世界!ラブアンドピ〜ス!

−−−−そしてツインギターのお相手としてDaichiさんが参加されますね。その理由も含めてDaichiさんの魅力をお伺いできますか?

Cazqui:なんか、大勢でいるときに一人でめっちゃ心の中でツボることがあったとき、みんな笑ってなかったり、なんかシリアスなムードだったり、そういうとき、吹き出しちゃいけないときってあったりしません?

たとえば、それはもう猛烈に怒って、怒鳴ってるひとの服が、よく見たら裏返しだったとか、胸元のポケットからコンニャクがハミでてたら、面白いんだけど、笑っちゃダメっぽいじゃん。

−−−−はいはい。

Cazqui:Daichiくんってそういうタイミングで、だいたい同じことにツボってくれる人なんですよね。

 え、なにこの状況、めっちゃウケるんだけど。

 あ、これもしや面白いのぼくだけ?やっぱ今笑っちゃいけないやつ...?Daichiくんはどうだろ、ってDaichiくん見るとだいたい目が合って、その目が笑う。

 これウケる空気よね?って安心して、あとで喫煙所で答え合わせ、みたいな流れがあります。

 まぁだいたい目が合った時にぼくは吹くんだけど。咳払いで誤魔化す。

 これ、ひとりだと、やっちまったな〜!まぁ、ツボっちゃったものは仕方ない、って割り切るしかないんだけど、ふたり吹き出せばみんな釣られて笑ったり、アリなムードになったりするじゃん!

 ・・・ってところから音楽の話に向かっていきますが、これ「リードギターとリズムギターの相性、タイム感」そのもので。

 ぼくたちは昔から王道のパート分けを意図的にやっているのですが、それは上手ギターはリード、下手ギターはリズムという形ですね。

 ぼくはザ・上手のリードギターのひとなのですが、基本的にどこか"リードが目立ちやすいタイム感"でギターを弾いてるようなんです。

 リードギターというのは「なんか一人でツボっちゃってるやつ」。

 そういうやつに向いてるかもしれない。

 これに対して、リズムを担当する下手ギターが「これ吹き出してええんやで、てかこの状況ウケるし」って目で教えてくれる。時には、途中からリードをハモって、一緒に吹き出したり。

 ぼくが思うに、たのしいムードを作り出す上で大事なのは一人でツボっているやつじゃなくて「その場にいるみんなが笑顔になるきっかけ」なんです。そのトリガーがリズムギター。

 そう、Boogieくんがベースを持っていないときもベースが上手なひとであるように、Daichiくんもまた、ギターを持っていなくてもリズムギターが上手なひとなのです。

 ちなみに、彼は美麗なサウンドに、ポエトリーディングや絶叫を乗せて奏でられる音楽をこよなく愛する人で、その文脈に登場するようなギタープレイを得意としています。

 そういうニッチな部分の趣味が合うから昔から音楽のお話をしていて楽しいのですが、何故かそういうジャンルには絶対に出てこないような、ものすんげー速くて、右腕がつってしまいそうなギターフレーズをお願いしても、昔からフツーにこなしてしまいます。そこがたいへんおもしろいし、相方ギターとして信頼できるポイントです。あと楽屋でぼくの話し相手になってくれるからさみしくないね!やさしい世界!ラブアンドピ〜ス!

−−−−ありがとうございます。魅力的な4人とCazquiさんが当日、どんなライブを魅せてくれるか、とても楽しみです!そして!CBOの公式のLINEアカウントやこのウェブマガジンなどいろんなコンテンツも立ち上がりましたから、ライブまでの期間も何か楽しいことが待っていそうですね。

Cazqui:そうですね。こうしている間も色々進行してるので、CBOの情報を楽しんで受け取ってもらえたらって思ってます。